ルート306

自分向けにモチベーション維持でつづっております。

鎖骨骨折

既報ですが鈴鹿O40落車影響により

左肩鎖骨 遠位端粉砕骨折しました。

 

オペするか保存療法にするか悩み精密検査の結果、

数日前に無事オペを終えた事をご報告致します。

特にチームのみなさんにはご迷惑をお掛けしました。

またお心遣い頂いた方有難うございました。

 

人生初の入院で、かつ骨折後1週間以上空けてのオペで

考える時間があり過ぎて逆に不安が募りました。

後で考えると問答無用でオペに踏み切るべきだったかと思います。

 

でも1週間の間で仕事の段取りを付ける事が出来き、そこは良かった。

それでも会社のメンバーにも多大な迷惑をかけてしまった。

 

前泊で翌日の午後からオペでした。

前日眠れない人もいると看護師さんかが言っていたが、

不安はあったが、不安と睡眠は別と考えているので、

前日はいつも通り眠れた。

 

当日のオペまでの待ち時間、やっぱり不安しかない。

ついにお向かえが来て、病室から点滴のキャスターを押しながら

オペ室に徒歩で向かい、

嫁に見送られオペ室に入りました。

 

沢山オペ室が縦に並んでいて、手前から3番の部屋に入る。

印象としてはテレビで見た通りだが、

想像していた以上に部屋が広かった。

 

名前を呼ばれ本人確認、オペ箇所の本人確認、酸素マスクつけて、

右腕にいよいよ全身麻酔が投入される。

入った瞬間、冷たい感覚。そしてめっちゃ痛い。

これは予想していなかったと思った瞬間、

そこからの記憶は無い。

 

次女のわちゃわちゃ話す声と、

ベットの周りをわちゃわちゃ動く気配で目が覚めた。

病室だった。終わったんだ。

後で聞いた話でオペは約3時間だったらしい。

 

頭がぼんやりしていて目もまともに開けれない。

そして強烈な痛み。

痛み止めを追加してもらったが、

その日の夜は地獄だった。

 

オペ箇所は痛いのは当然ながら、

脚もエコノミー症候群防止で

エアーマッサージ機みたいな物を付けられ、

体もいろんな管を取り付けられ体が全く動かせない。

 

体勢を変えれないので、いろんな所が痛い。

そしてオペの影響で微熱も有り冷やして貰った。

痛みが強すぎて痛み止め効かない。。。

早く朝が来てほしかった。

朝まで頑張る、自分の中で言い聞かせた。

 

1時間おきくらいに看護師さんが、

確認やら処置に来てくれた。

 

なんとか朝を向かえた。

体が汗だくだった。

 

朝から1時間おきくらいに、

看護師や技師さんや回診などひっきりなしにあり、

これも当初の入院イメージと違った。

もっと寝ているだけイメージがあった。

 

少しづつ管や足かせが外されていった。

外す時に一番痛かったのは、あれでした。。

発狂です。絶対もういや。

 

夕方、リハビリの先生が来て、

その日からリハビリが始まった。

昨日オペしたばかりなのに、

これは厳しい。

 

マッサージをしてもらったり

体を前に倒し腕を下に下げて、

どこまで前にだせるか少しづつ頑張る。

1週間で硬直が始まっている。

 

病室に戻りリハビリ前は自分でベットから起きられなかったが、

腕が動く範囲が分かり、痛みの恐怖が少し消え、

自分でなんとかベットから起きられるようになった。

 

結局4日間入院した。

 

現時点でも若干の鎖骨の痛みと、

それ以上にベットで体を上手く使えず首を痛めてしまった。

痛み止めを引き続き飲んでいる。

それでも足らず追加の痛み止めも飲んでいる。

 

オペを終えて、

自転車界では鎖骨骨折なんてザラだけど、

自分が痛みに弱いだけなのか?

箇所や粉砕程度によるのか?

わからないが、オペ後の痛みは地獄です。

あまり語られていない闇。

もし鎖骨が折れたら覚悟して下さい。

 

 

現時点で自転車は続けたいと思っていますが、

レースを目指して復帰するのか、

既にエントリーしている沖縄はどうするのか未定です。

行っても観光で沖縄行くくらいか。。

 

次、肩から落車したら終わりです。

レースに対するトラウマは無いですが、

オペの痛みに自分が耐える事が出来ないのと、

これ以上、家族や会社に迷惑をかけれないからです。

 

 

退院前に担当医から説明してもらった内容では、

背中付近の骨が激しく粉砕していたらしく、

自分の記憶とジャージの破れた箇所も肩甲骨から肩の数センチで

後ろからの力が肩にかかり、鎖骨 遠位端粉砕骨折となった。

現象と結果が一致し、技術者の端くれとしそこはスッキリした。

 

 

後で確認した所、落車したデグナーカーブ入り口の速度は、

コーナー手前で脚を止め若干減速し、

53.2キロでコーナー侵入し直後、

54.1キロ(Δ0.9キロ)スピードが上がっている事から、

後ろから相当な力が加わったとがデーターからもわかる。

激突した所から5メートル以上、

自転車が斜めに飛んだ記憶が残っている。

 

後ろの状況は視界に入っていないので分からない。

このレースはアクションカメラ禁止となっているが、

あれば何らかの対策のヒントになったのではと思い、

規定を変更して欲しいと願っている。

 

今まで200レース以上走っていて、技術や危険予知の差で

確率は変わると思うが、確率の問題で誰でも可能性がある。

次はあなたの番です。かもしれません。

 

鈴鹿は最も危険なレースと自分の中で認識していて、

それでも出場しているのはコースプロフィールから

上りスプリントで勝てる可能性があると信じていたから。

良くも悪くも悲しい性である。

 

不利であっても大腿骨を守るプロテクターは装着していて、

もし装着していなかったらと考えると恐ろしい。

それでも準備が甘かったと後悔している。

仮に肩を守るプロテクターを付けていても、

背中から落ちているので、どうなったか結果はわからない。

 

 

それでもヘルメットと同様に、

プロテクターはこの競技は必須だと思う。

 

クレージレースからまともなスポーツにして欲しいと心から願う。

 

みんなイコールコンディションでプロテクターで

無駄な地獄を味わなくて良くないか。

 

今年もプロレースで亡くなっている。

日本でもホビーレースで亡くなっている。

自分の子供をレースに送り出せますか?

頼むからスポーツにしてほしい。

 

発生率の高い問題から対策を急ぐのが常識ではないのかUCI

 

ルールに一文追加したらいいだけ。

プロテクターメーカーにとってもお互いにWin Win。

日本のホビーレースの独自規定から変えて行きましょうよ。

 

もう一度、自転車に乗ることが出来たら

安全な場所を走ってグルメライドとか、

サイクリングとか、楽しむ事からはじめていきたい。

 

自転車は安全かつ楽しいものであって欲しいと願う。